ミスが多くてボロボロだったHSPの会社員が表彰されるまで
06.HSPの私が生きやすくなるためにやったこと 3つ
前回の続き。
私生活での困りごとは、
・家に一人でいても家事や趣味に集中できない
・精神的に疲れやすい
ことだった。
これまで私は「ひとつのことに集中する」ことが、本当に難しかった。
目や耳から入って来る情報に気をとられてしまい、すぐに集中力が途切れてしまっていた。
私生活では、家事や趣味に集中できないのが悩みだった。
それから、精神的にとても疲れやすく、週末になにかしようという気が起きなかった。
そんな悩みを解消すべく、色々と対処をした中でも効果があったことを3つ挙げる。
【1】服・本・おもちゃの断捨離
【2】テレビ・動画を見ない
【3】人と会わない
【1】服・本・おもちゃの断捨離
いや、いきなりハードル高ァ!と思われた方。
すいません、でもマジでこれが一番効いたんです。
「すぐに気が散る」というのは、
「物事に集中するのを中断し、マルチタスクをしようとしている状態」である。
でも前回もお話しした通り、私はマルチタスクが一番苦手だ。
だからこそ、とにかく「目に飛び込んでくる情報を少なくする」べきなのだ。
そのために、部屋にある不要なものを徹底的に捨てようと決意した。
だが私は子供の頃から部屋が汚くて、洋服タンスの中はパンパン、中身もグチャグチャな人間だった。
物が多くて整理ができなかったり、
物を捨てようにも、何が必要で何が不要なものかを判断できない状態だった。
だが、ある本をきっかけにこの状態を抜け出せた。
薬の影響も大きかったが、この本がめちゃくちゃ効いた。
「人生がときめく片付けの魔法」
超有名な本である。
この本のすごいところは「何を残して何を捨てるか」の判断基準が書かれているところだ。
この判断基準とは、簡単にいうと
「心がときめくものは残し、ときめかないものは捨てる」
ということだ。
この本を読んでから、ものを捨てるのがすごくラクになった。
特に私は好き嫌いがはっきりしてる性格なので、自分の感覚に従うというのが向いていた。
それだけで?と思われた方もいるだろうが、ぜひ読んでみてほしい。
私にとってはマジで一生モノの知識だった。
目に入るもの=脳に入って来る情報なので、この情報を減らすと、ひとつのことに集中しやすくなる。
部屋がすっきりすると、思考もシンプルになる。
【2】テレビ・動画を見ない
私はテレビが苦手である。
出演者の感情が流れ込んでくるような感覚があって、見ていると疲れてしまう。
「テレビの中の出来事」なのに、当事者のように感じてしまうのだ。
映画や小説などは世界観がはっきりしているので、ある程度は感情移入しないようコントロールができるのだが、テレビは多様な情報が切れ目なく入って来るのがしんどい。
以前は家にテレビがあった。しかし、ほとんど見ることがないので、思い切って処分してみた。
最初はテレビがないと不便かな、と不安だったのだが、いざ捨ててみたら全然困らなかった。ニュースはネットで事足りるし、元々テレビをあまり見なかったので、再びテレビがほしいとは一切思わなかった。
むしろ、私にとって雑音のない生活はすごく快適だった。
ちなみにYouTubeなどの動画コンテンツもよく見ていたが、やはり精神的に疲れやすいので、平日はあまり見ないようにしている。
映像コンテンツは視覚と聴覚の両方に訴えてくるので、本や音楽よりも刺激が強い。
脳に入ってくる情報を減らせるので、テレビや映像コンテンツから距離をとるのは
集中力を高めるのにも、精神的な疲れを予防するのにも効果的だった。
【3】人と会わない
家族や友人や恋人。
人間関係を大切にすることはよいことだと、小さい頃から教えられてきた。
しかしHSPだと分かってからは、常にそうあるべきではないのかも?と感じた。
私はどちらかというと、1人で物事を考えたりすることが好きで、人と会うと楽しさはあるが、同時にすごく疲れてしまう。
人と会って話をすると、感情移入して、興奮状態になったり落ち込んだり、感情の起伏が激しくなる。
その状態が続くと、精神的な疲労が溜まって、考えがまとまらなくなったり、仕事のミスや不注意に繋がったりする。
なので、人と会う機会を「なくす」というよりも「コントロール」するようになった。
以前は誘われるまま2週間に一回くらいは友人や恋人とでかけていたが、現在は月に1回程度にしている。
最初は、誘いを断るのも罪悪感があったし、孤独感に苛まれるのでは、と漠然とした不安があった。
しかし、人と会わないと、ストレスが溜まらない上に、規則正しい生活ができるので、体の不調も出にくくなって、健康状態がよくなった。以前は、胃腸の不調や、頭痛、微熱などがしょっちゅうあったが、今はほとんどない。
人とたくさん会っていた頃の自分は、ずいぶん無理をしていたのだと気付いた。
今は自分のペースで生活ができているので、以前のように出かけたいと思わなくなった。
そもそも平日に会社で人と会ってるだけで、もうかなり疲れているのだ。
休日は人と会わないで、ゆっくりする日を死守するようにしている。
この3つで共通してるのは「脳への情報量を極力減らす」ことだった。
マルチタスクをやめて、目の前のことに集中できる環境を作る。
それが、HSPの私が感じていた困りごとの解消に繋がった。