「住民税ってどうやって払うの?」
副業の収入・所得が20万円以下の場合、所得税が申告不要のいわゆる「20万円ルール」。
所得税は申告不要だけど、住民税は申告が必要だ。
社会人10年目の会社員。これまで住民税は会社が勝手に払ってくれていた。
住民税の納め方の詳しい解説ないかな?と、ブログとかを探してみても、意外と出てこない。
Google先生に聞いても【住民税は要申告】←これだけで終了してたりする。
実際に株で20万円以下の利益を出して、住民税を申告する流れを
備忘録として残しておくので、ご参考までにどうぞ。
株を売って、持株会を退会しよう
ちょっぴり株をかじったら、思いのほか利益が出た。
持株会で2年間買い続けていたら、急に値上がりしたのである。
利益は約30万円ほど。
月20万そこそこの給料で働いてるのがバカバカしくなるが、これは完全にビギナーズラック。
持株会はメリットもあるが、1社だけの株式を買い続けるのはリスクでもある。
早めに手放したいと思っていたので、絶好のタイミングだった。
ってことで早速、売ってみよう。
持株会の退会については、企業によるので省略。
退会手続き自体は難しくない。
ただし証券会社の口座開設が必要。
口座開設は無料だが、1週間くらいかかるので
そろそろ売りたいなと思っていたら、口座開設だけでも早めにしておいたほうがよい。
保有していた株は約470株ほど。
うちの会社は100株単位でしか引き出せないので、端数については現金化してくれるシステム。
400株が、証券口座にやってきた。
ついに税金問題と向き合う
いざ現金化!……の前に。
いよいよ向き合わざるをえなくなった「税金問題」である。
株の売却益には、20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかる。
30万円の利益に対して、税金60,945円。
利益が30万⇒約24万に減るのだ。株式の税金って高い。
しかし。株式の売却益は、条件次第で所得税が免除される。
以下の3つ全ての条件に該当する場合、確定申告を不要とすることができます。
・給与等の支払いが一箇所からである。
・収入金額が2,000万円以下である。
・年末調整により所得税の納税を完了している給与所得者で、給与所得や退職所得以外の所得が、「一般口座」や「源泉徴収なしの特定口座」の譲渡益を含めて20万円以下である(住民税は要申告)。
引用元:マネックス証券
自分の場合、会社員(=給与所得者)なので
売却益が20万円以下だったら、所得税15.315%の申告が不要。
30万の15.315%といえば、45,945円。
これを払わなくて済むのである。
ただし、譲渡益が20万円以下という条件付き。
たまたま売却のタイミングが12月だったので、利益30万円分を一括ではなく
翌年と分けて、半分ずつ売ることにした。
株の売却も初めてだったけど、ネット証券の取引はすごく楽だった。
株数を選んで、ポチっとしたら完了。
ネットショッピングと感覚変わらんな。
200株の売却益が、銀行口座にやってきた。
さて。所得税分の4万5千円は免除されるとしても、住民税の15,000円分は納税義務がある。
ここで、ふと思う。
「住民税ってどうやって払うの?」
住民税の申告をしてみよう
で、実際にやってみた。
結論「住んでる市町村のHP見ると、だいたい分かる」
必要書類は、以下の通り。
(※あくまで私が住む市町村の場合なので、ここからは参考程度に読んでください)
・市民税 県民税 申告書 ←WEBで出力可能な場合あり(市町村による)
・所得税の源泉徴収票 ←会社でもらう
・特定口座年間取引報告書 ←証券会社でもらう
・本人確認書類 ←マイナンバーや免許証など
市民税 県民税 申告書
私の住んでる市町村では、HPから入手可能だった。
WEBで住民税を試算するシステムがあったので、それを利用。
給与所得や株の売却益を入力するだけなので、源泉徴収票や特定口座年間取引報告書の書類が手元にあれば、すぐに終わる。
手書きだと面倒くさそうなので、システム化されててよかった。
※ふるさと納税をしている場合は、寄付欄への記載も忘れずに!私は忘れた!(後述)
所得税の源泉徴収票 ←会社でもらう
給与明細と一緒にもらうやつ。
私の会社は給与明細がペーパーレスなので、源泉徴収票もWEBで閲覧した。
特定口座年間取引報告書 ←証券会社でもらう
証券会社のHPからダウンロードできる。
本人確認書類
マイナンバーカードのコピー(両面)にした。
これらの書類を封筒に入れて、市役所へ送付すれば完了。
書類を集めるのは面倒くさいが、PCがあればそこまで手間じゃない。
なんだ意外と簡単じゃないか、住民税の申請。
ふるさと納税の記載漏れが発覚
などと余裕ぶっこいていたら、5月の中旬に市役所から書類が送られてきた。
中を見ると「ふるさと納税ワンストップ特例制度について」。
それを見て思い出す。
ふるさと納税のことを完全に忘れていた!
株の売却益があった年に35,000円ほど「ふるさと納税」をしていて、ワンストップ特例制度(ざっくり言うと確定申告不要で控除が受けられるシステム)を利用していたのだが。
この制度、住民税の申告をすると、使えなくなるのである。
ついでに住民税の申告をする際の「市民税・県民税 申告書」の寄付欄にも、ふるさと納税の旨を記載しなければいけなかったのだが、それも漏れていた。
急いで市役所に電話をかける。
職員さん曰く「電話口では本人確認がとれないため、詳しくは話せないのですが」と前置きがあったが、
・「市民税・県民税 申告書」に、ふるさと納税の内訳を記載してほしい
・確定申告をしない場合、所得税分は控除されない
・今回に限り申告書は再提出不要で、住民税分は控除される
旨を教えてくれた。
今回は特別にスルーしてくれたが、こんな風に見つけてもらえなければ、住民税の控除も受けられないので注意が必要だ。
そして、お手間をかけさせてしまって申し訳ない。来年からは必ず記載するようにします。
・確定申告をしない場合、所得税分は控除されない
当然のことながら、株の売却益分は「(所得税の)確定申告をしない」ので、ふるさと納税の所得税分も控除されない。
ちなみにこの所得税分は収入や納税額によっても変わるのだが、私はざっくり6000円くらい戻ってこない計算になった(自己負担額2000円除く)。
それ込みでも確定申告しないほうがお得なので、結果オーライだったのだが。
いやーすっかり忘れてた。
同じように住民税のみ申告される方、ふるさと納税の控除にはご注意を。
色々あったが、住民税の申告は完了。
住民税を支払ってみた
6/13に住民税の払い込み用紙が届いた。
支払方法は色々あるが、2023年4月~電子マネー支払いも可能になっていたので
楽天ペイで支払ってみた。
楽天ペイのアプリで、払込用紙についているQRコードを読み込み、数秒で決済が終了。
は、はや。ペイ系、めちゃくちゃ便利だな。
まとめ
・住民税のみの申告は、PCがあれば意外と簡単
・ふるさと納税をしている場合は注意が必要
以上。給与所得者の皆さまの参考になれば幸いです。